ありしゃんの店「Raviy(ラビィ)」は何店舗ある?赤字経営になった理由は?

ありしゃんは、女性YouTuberグループの『ヘラヘラ三銃士』でリーダーを務め、動画の企画や編集を担当しています。

ヘラヘラ三銃士のチャンネルは、”夜遊び”や”整形”など、若い世代の興味を惹く内容が多いことが特徴です。

どの動画の編集も、テレビ番組を観ているかのようなクオリティの高さで、ありしゃんのクリエイターとしてのセンスが感じられます。

過去には何度か炎上騒ぎを起こしてしまったこともありますが、話題に事欠かない人気YouTuberとしてブレイク中です。

派手で破天荒なYouTuberグループということもあり、ありしゃんに対しても個性が強いキャラクターといったイメージがありますが、実はYouTubeだけでなく経営者という意外な一面も持っています。

人気YouTuberのありしゃんが経営する『Raviy』についてまとめました。

ありしゃんが経営する「Raviy(ラビィ)」の特徴は?


ありしゃんが経営する『Raviy』は、低価格が売りのネイルサロンです。

プチプラで可愛い」をモットーに、ハンドのワンカラーorラメグラデーションが5200円、フットのワンカラーも5700円と、若い世代が繰り返し通うことができるような価格設定にこだわっています。

 

また、白を基調とした写真映えする豪華な店内で、タレントやモデル、アイドルなどが通うネイルサロンとして人気です。

RaviyのSNSには、指原莉乃や前田敦子、明日香キララやてんちむなど、若者に人気の有名人の写真が投稿されており、店内にも多くのサイン色紙が飾られています。

 

Raviyはネイルサロンの他に、アイラッシュサロン、エステサロンも展開しています。

BeautySalon Raviy』は、エステサロンでは珍しい全メニュー都度払い制です。

エステサロンのトラブルに多い高額コースの勧誘などがなく、安心して通うことができる若者に寄り添ったサロンとなっています。

また、人が集まる新宿や渋谷などにサロンがあり、営業時間が11時から22時までと長いことも特徴です。

価格帯や店内の内装、営業時間帯など、若者のニーズに合ったサロンであることがわかります。

ありしゃんが店を経営するきっかけは?

ありしゃんがネイルサロンの経営者となったきっかけは、「完全に勢いだった」そうです。

もともとネイルサロンで働いていたわけではなく、経営の知識も全くない状態から、勢いで経営者となってしまったといいます。

2年間は「ほぼニート」だった

ありしゃんは、10代の頃はブロガーや雑誌のモデルとして活動していました。

しかし20歳の頃、突然モデルを務めていた雑誌『Nicky』が廃盤になってしまいます。

いきなりモデルの仕事がなくなってしまい、まだ表舞台にいたい」という気持ちがありながらも、思うようにいかなかったそうです。

 

雑誌が廃盤になった後、20歳から22歳まではキャバクラで働きましたが、「ほぼニートのような2年間だった」と振り返っています。

キャバクラという仕事に真剣になれるわけではなく、プライベートでも毎日飲み歩く生活を送っていたそうです。

 

その頃に、廃業寸前のネイルサロンのオーナーにならないかという誘いがありました。

毎日くすぶってもどかしい日々を過ごしていたありしゃんは、「これしかない!」と直感で引き受けました。

あり得ないことが起きる毎日

何かやりたいけどやれることがない」という状況が後押しして、勢いで引き受けたネイルサロンのオーナー。

しかし、これまでネイルサロンで働いたことはなく、経営者の経験も初めてだった為、最初は苦労の連続だったそうです。

 

社会人としての常識や、敬語の使い方、名刺の渡し方もわからない状態でスタートした為、トップと成り立っておらず、スタッフとの信頼関係を築くこともできませんでした。

勝手に辞めてしまったスタッフもおり、予約が入っていても施術するスタッフがいなかった為、お店側からキャンセルをお願いする連絡を入れなければならないこともあったそうです。

当時は、「今日1日無事にお店が終わりますように」と祈りながら過ごす日々だったと振り返っています。

スタッフに協力を求めた

この状況を変える為にも、ありしゃんは「自分が変わらなければいけない」と思ったそうです。

それまでのありしゃんは、「社長は堂々とスタッフを引っ張っていかないといけない」と考えていました。

ありしゃんの中の社長のイメージが”威厳のある人”だったので、最初はスタッフに不安を打ち明けることができずにいました。

 

しかし、その考えを改めて、「自分はできないことが多いから助けてほしい」とスタッフに素直に打ち明けました。

ありしゃんが自分の無知を認めたことがきっかけで、スタッフは次第にありしゃんに心を開くようになります。

 

当時は人員不足に悩まされていましたが、スタッフたちが協力して、知り合いのネイリストにヘルプを頼み、少しずつ営業体制が整っていきました。

一方ありしゃんは、キャバクラで働いていた時に知り合った社長などから、経営者としてのノウハウを学びます。

 

他にも、ネイルサロンの知名度を上げる為に、当時若者から絶大な支持を得ていたインフルエンサーに声をかけて回りました。

人気YouTuberの古川優香や、タレントのぺえなどが協力し、積極的にSNSで宣伝してくれたおかげで、着実に集客に繋がっていったそうです。

経営者としての知識が全くない状態から、スタッフと協力し、ありしゃん自身も努力して自らの人脈を活かして、Raviyを人気店まで押し上げてきました。

Raviyは何店舗ある?


Raviyは現在ネイルサロン4店舗アイラッシュサロン1店舗エステサロン1店舗の、合計6店あります。

ネイルサロンは東京新宿に1店舗、渋谷に2店舗、大阪心斎橋に1店舗です。

Raviyの歴史

2015年、渋谷本店のオープンとともにありしゃんの経営者人生がスタートしました。

そして2年後の2017年には念願の店舗展開で、新宿歌舞伎町に新宿店がオープンします。

 

2019年10月には渋谷本店の目の前に渋谷2号店がオープン。

しかし、オープンから数週間後に新型コロナウイルスの影響による緊急事態宣言が発令され、全店休業を余儀なくされます。

 

コロナ禍が続く中、2020年3月に渋谷にRaviyのアイラッシュサロンがオープンしました。

同年12月には、同じ建物の3階にRaviyのエステサロンがオープンします。

 

そして、2021年6月3日には大阪店がオープンし、初めての大阪進出となりました。

2022年3月には、新宿2号店のオープンも予定されています。

近い将来は、日本の5大都市にサロンをオープンすることが夢だと語っています。

Raviyが赤字経営になった経緯は?


Raviyは多くのモデルやタレントが常連の人気店で、ヘラヘラ三銃士のファンも顧客として通っていることから、安定した経営状況かと思われていました。

しかし他のサロンと同様に、Raviyもコロナウイルスの影響を大きく受けてしまいました。

Raviyの経営が軌道に乗り、これからどんどん各地に展開しようとしていた時に、コロナ禍に突入してしまいます。

苦しい状況を語る動画が投稿される


店舗の休業などの対応に追われる中で、YouTubeでは2020年5月に『それでも私は生き延びたい』というタイトルの動画が投稿されました。

普段は楽しい動画が投稿されるヘラヘラ三銃士のチャンネルですが、こちらの動画は終始重たい雰囲気で事態の重大さが窺えます。

 

動画の中では、休業した店舗を維持するための固定費用で「毎月1000万円の支出がある」と明かされていました。

Raviyがオープンした当初は、軌道に乗るまで毎月100万円ほど赤字が続いていたそうですが、コロナの影響はその頃の比にならないほどの深刻さだといいます。

抱えているスタッフや店舗が増えた結果、ヘラヘラ三銃士のYouTubeの収益では補填することができないほどの大赤字が続いている状況で、動画の中では「こんなことが生きててあるのか」と思わず本音を漏らす場面もありました。

動画は「コロナが終息したら、是非お店に来てほしい」と締めくくられていますが、苦しい状況であることが充分伝わる内容で、視聴者からは応援のコメントが2000件以上も寄せられています。

YouTuberヒカルからの救いの手

 

2020年5月に投稿されたありしゃんの動画を観て、人気YouTubeのヒカルが『毎月1000万円の赤字…ヘラヘラ三銃士の危機で今俺にできること』という動画を投稿しました。

もともとありしゃんとヒカルは仲が良く、ヒカルも経営者ということで、プライベートで相談する間柄だったそうです。

 

動画では経営者同士、コロナ禍でもサロンを守る為に何かできないかと案を出し合っていました。

視聴者からは、「ヘラヘラ三銃士の動画にたくさん広告をつける」「内容のない動画をたくさん投稿して、再生回数を稼ぐ」など、YouTubeでより収入を得るための提案コメントも多くありましたが、現実的には難しく、YouTuberとしてのプライドから却下されてしまいます。

様々な案を考えた結果、ヒカルが自身のゲームチャンネル『HikaruGames』をありしゃんに貸すことを提案しました。

 

HikaruGames』はほとんど稼働していないにも関わらず、毎月30万円ほどの収益が発生していました。

このチャンネルを、Raviyが営業できるようになるまでの間ヘラヘラ三銃士に貸して、そこで発生した収益は全てヘラヘラ三銃士に渡す、という前代未聞の試みでした。

 

そしてヒカルの厚意ある提案により、『HikaruGames』を『ヘラヘラゲームズ』に一時期改名。

お互いメインチャンネルの投稿をしながら、ヘラヘラゲームズでゲーム動画や案件動画を投稿し、そこで得た収益をネイルサロンの赤字に充てていきました。

結果的にお互いの本業が忙しく、ヘラヘラゲームチャンネルは約半月で終了しました。

しかし、半月の間で20本以上の動画が投稿されて、目標金額の半分ほどの収益を得ることができたそうです。

2022年現在のRaviy経営状態は?

現在のRaviyは、6店舗とも通常営業しています。

どのサロンも適度に予約は埋まっていますが、中には当日でも予約をすることができる店舗もありました。

これまでは予約しないと入れないほどの人気店として有名だっただけに、まだまだコロナ禍前のような経営状況とは言えないようです。

2021年10月にはヒカルとの対談式動画が投稿されています。


まだまだコロナ禍で経営者としての苦悩は続いている状況ですが、動画内ではRaviyの海外進出の野望を明かしています。

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